ロボットは暫く沈黙したあと、表情を失い、軽い音色のチャイムが鳴った。
年老いた人間の駅員が奥からでてきた。

「お客さん、これぇ知らんん事を聞かれるとぉね、かたまりよれんね。」
今ではめずらしいくなった金沢弁。そして。

「七尾線ってゆっとれんねぇ?」
「はい、七尾線のホームは、たしか0Aだか0Bだか…?」
「ああ、あんなもんな、とうの昔にのうなっとらいね。」
「では、他のホームに?」
「あんたぁ、なんもしらんがんね?」
「はい…海外で十五年ほど過ごし、さっき帰国したんです。その足でここに…」
「ああ、しゃあないわいね。そならああ。」

つづく

つもりだったが面倒だから終わり。